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疎開先だった青森・南部町に「徹子さんの部屋」…「トットちゃん」の思い伝わるスペースに

読売新聞 / 2025年2月7日 10時46分

黒柳徹子さん

 青森県南部町は5日、戦時中に同町への疎開を経験した俳優でエッセイストの黒柳徹子さん(91)にまつわる資料を展示する「黒柳徹子記念ルーム(仮称)」を開設する計画を発表した。既に本人から承諾を得ているといい、2027年4月のオープンを目指して、展示品の収集・選定を進めている。同日記者会見した工藤祐直町長は「黒柳さんの平和への思いを、子どもたちに伝えることができる施設にしたい」と述べた。

 東京都出身の黒柳さんは戦時中、空襲を避けて南部町に疎開。三戸町立高等女学校(現・三戸高校)に通った。23年に刊行された自伝的小説「続 窓ぎわのトットちゃん」(講談社)では、南部町内のリンゴ園の作業小屋を借りて家族4人で暮らしたエピソードや、三戸城跡城山公園の桜に魅了された思い出など、当時の貧しくも温かい暮らしがつづられている。

 計画では、記念ルームは、町が役場の南部支所の一部を改修して開設する予定の展示収蔵施設の中に設けられる。25年度に内装工事を始める予定。約50平方メートルで、疎開中の黒柳さんの写真を展示し、当時の町の様子も伝える内容にするという。黒柳さんのテレビ衣装や、ユニセフ親善大使としてこれまで取り組んできた平和活動についても紹介する。

 工藤町長は昨年12月、黒柳さんが司会を務めるテレビ番組「徹子の部屋」のスタジオを訪れ、黒柳さんと面会。町民から提供された写真を見せながら記念ルームの構想を説明したところ、「いいですね」と笑顔で承諾してくれたという。

 工藤町長は記者会見で、「世界的に平和活動に取り組む黒柳さんに関する施設を開けることを誇りに思う」と話した。

        ◇

 町は現在、疎開当時の黒柳さんに関する資料や、交流があった人によるエピソードを募集している。問い合わせは町総務課(0178・76・2111)へ。

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