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二酸化炭素の濃度、過去最大の上昇幅…森林火災や光合成量の減少が原因か

読売新聞 / 2025年2月6日 13時12分

環境省

 環境省と国立環境研究所、宇宙航空研究開発機構(JAXAジャクサ)は6日、地球大気中の温室効果ガス「二酸化炭素」の年平均濃度(2024年)が前年から3・5ppm(ppmは100万分の1)上昇し、421・3ppmになったと発表した。前年からの上昇幅は、観測記録がある2010年以降で最大だった。

 同省などが温室効果ガス観測衛星「いぶき」の観測データから算出した。10年の平均濃度は388・0ppmだったが、上昇を続けている。1年間の上昇幅は15年から16年にかけての3・1ppmが最大だったが、今回はこれを上回った。

 国立環境研究所は、森林火災の大規模化による排出量増加や、干ばつの影響で植物の光合成量が減少したことによる吸収量減少などが原因と分析している。エルニーニョ現象で、地球の降水分布が変化したことが影響したと考えられるという。

 同研究所衛星観測センターの松永恒雄センター長は「これまで上昇幅が最大だった16年にもエルニーニョ現象が発生していたが、当時よりも化石燃料に起因する排出量が増えている。衛星データを解析すれば排出された場所を特定することもできるので、対策にいかしてきたい」と話している。

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