「森友文書」巡る大阪高裁判決、石破首相が上告断念を加藤財務相らに指示

加藤財務相

　石破首相は６日、学校法人「森友学園」を巡る財務省の決裁文書改ざん問題で、同省による関連資料の不開示決定を違法と認定し、決定を取り消した先月３０日の大阪高裁判決を受け入れ、上告を断念するよう加藤財務相らに指示した。加藤氏が首相と面会後、首相官邸で記者団に明らかにした。

　一連の訴訟では、文書改ざんを指示され、自殺した元近畿財務局職員の赤木俊夫さん（当時５４歳）の妻・雅子さんが、不開示決定の取り消しを求めていた。

　加藤氏によると、首相は「誠心誠意、職務に精励されていた方がなくなったことを考えれば、上告をせず、判決を真摯に受け入れるべきだ」と述べ、今後文書を開示するかどうかについても「国民に対する説明責任の観点から丁寧に検討する」ことを指示したという。