スマイルアップ、損害賠償の債務不存在確認求め提訴…性被害訴える元所属タレント相手取り

東京地裁

　ジャニー喜多川氏による性加害問題で、「ＳＭＩＬＥ―ＵＰ．」（スマイルアップ、旧ジャニーズ事務所）が、被害を訴えている元所属タレント４人を相手取り、損害賠償の債務が存在しないことなどの確認を求め、東京地裁に提訴したことが６日、わかった。

　訴えられたのは、同社などに賠償を求めて米ネバダ州の裁判所に提訴した田中純弥さん（４３）と飯田恭平さん（３７）のほか、大島幸広さん（３９）と志賀泰伸さん（５６）。

　４人の代理人弁護士や同社によると、同社が設置した被害者救済委員会による補償の枠組みに応じなかった３人に対しては損害賠償の債務が存在しないこと、また、応じたものの金額に合意しなかった田中さんには同委員会の算定金額を超えた債務が存在しないことの確認を同社が求めている。

　６日に東京都内で記者会見した大島さんは「被害者が訴えられたことを疑問に思う」と語った。同社は「本件の解決を目指す責任があると考え、適切な管轄地である日本の裁判所に提訴した」とコメントした。