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岸田前首相襲撃「総理大臣のような有名人の近くで大きな音を出すと注目が集まる」…動機を詳細に語る

読売新聞 / 2025年2月6日 22時46分

初公判での木村被告(中央)=イラスト・構成 竹本佐治

 和歌山市で2023年4月、岸田首相(当時)の選挙演説会場に爆発物が投げ込まれた事件で、殺人未遂罪や爆発物取締罰則違反などに問われた木村隆二被告(25)の裁判員裁判の第3回公判が6日、和歌山地裁であり、被告人質問が行われた。逮捕後に一貫して黙秘していた木村被告は初めて動機や経緯を詳細に語り、「総理大臣のような有名な人の近くで大きな音を出すと、注目が集まるだろうと思いました」と述べた。

 被告人質問での説明によると、木村被告は高校卒業後、栄養士を目指していた時、日本の子どもは栄養不足だと感じ、状況を改善するため政治家になろうと考えた。だが、公職選挙法の年齢制限などで選挙に立候補できず、国を相手取って提訴。22年11月に1審で敗訴し、選挙制度の不満をSNSで発信したが、反響はなく、この頃から「世間の関心を集めるためには、騒ぎを起こさないといけないと考えた」と述べた。

 爆発物を使った事件を計画し、インターネットで火薬の材料を購入し、作り方を調べた。事件1か月前に自宅近くの山林で爆発物の実験を行い、事件2日前には、岸田氏が参加した大阪・関西万博の起工式に爆発物2個を持って向かった。だが岸田氏を見つけられず、投げ込むことはなかった。

 事件当日の23年4月15日、木村被告は、和歌山市の衆院補選の応援演説会場に到着し、数分ほどで岸田氏に近づき、爆発物を投げ込んだ。木村被告は「私に注目が集まり、裁判していたことも報道されるだろうと考えた。けがをさせるつもりではなかった」と訴えた。

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