「日本一危険な動物園」ノースサファリ、まっぷるが掲載中止へ…「コンプライアンスに問題あると判断」

ノースサファリサッポロ（１月７日、札幌市南区で）

　札幌市南区の市街化調整区域で開発許可を得ないまま民間動物園「ノースサファリサッポロ」が２０年近く営業している問題で、観光情報誌「まっぷる」を発行する昭文社（東京）が今後、同誌などでの園の紹介を取りやめることが分かった。園の運営会社「サクセス観光」のコンプライアンス（法令順守）体制に問題があると判断し、「読者にお薦めできる施設ではない」と結論づけたという。

　昭文社によると、同社はこれまで「まっぷる」や「カラープラス」といった情報誌で同園を「日本一危険な動物園に潜入！」などと紹介。一方、以前から動物の飼育環境についてＳＮＳ上で批判が起きていたことや、無許可開発に関する読売新聞の報道を踏まえて検討した結果、次の改訂から同園を外すことを決めた。「まっぷる」の最新版は６日に発行されたばかりのため、近くホームページ上でこれまでの掲載経緯や掲載を取りやめる理由を説明するという。

　同園は競合他社の情報誌でも同様の紹介をされており、「地球の歩き方」編集室も６日、同園について「（市街化調整区域に）無許可で建築している物件であることがわかりました。訪問をご検討の方はご注意ください」との文言をホームページ上に掲載した。