水原一平被告、法廷で「慈悲を乞う」と訴えるも禁錮4年9月の厳しい量刑…報道陣問いかけに無言で車に乗り込む
読売新聞 / 2025年2月7日 11時46分
耳を覆うほど髪が長く伸びた水原被告はこの日の法廷で、「処罰を受ける覚悟はできており、慈悲を乞う」と訴えた。被告側は1月に連邦地裁に提出した意見書で、「18歳の頃からギャンブル依存症と闘っていた」「家賃の支払いで経済的に苦しかった」などと弁明。司法取引で検察側と合意した量刑の範囲(4年9月~5年11月)を大きく下回る禁錮1年6月への減軽を求めていた。
弁護人を務めるマイケル・フリードマン弁護士は法廷で、「ユニーク・サーカムスタンス(特殊な状況)」という言葉を何度も使い、水原被告が大谷選手の多額の資金に手を出すことができた状況が特殊だったとして、「再犯のリスクは低い」と主張した。
ただ、検察側は1月末、被告側の意見書に反論する形で大谷選手の口座から水原被告の家賃が支払われていた証拠を出していた。連邦地裁のジョン・ホルコム判事は「大谷選手は水原被告に家賃を支払っていたのか」とフリードマン氏に尋ねた。フリードマン氏が「そう思う」と答えると、「なぜ経済的に困難な状況にあると言えるのか。少し誤解を招く表現だ」と指摘。求刑通り、禁錮4年9月の厳しい量刑を言い渡した。
閉廷後、地裁の正面入り口から退出した水原被告は、100人ほどの報道陣に囲まれた。無表情のままで、問いかけに口を開くことなく、車に乗り込んだ。
一方、連邦検察の捜査官らが閉廷後に地裁前で取材に応じた。ジョセフ・マクナリー氏は「大谷氏はこの事件の被害者だ。彼はお金を盗まれ、水原氏に利用され、餌食にされた」と強調し、「何も悪いことをしていない人が、お金を盗まれ、仕事上の評判を傷つけられた。それは簡単に取り戻せるものではない」と大谷選手を気遣った。
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