違法設置していた札幌の動物園「ノースサファリ」の看板、撤去始める

「ノースサファリサッポロ」のメインエリア入り口（１月７日、札幌市南区で）

　札幌市南区の市街化調整区域で開発許可を得ないまま民間動物園「ノースサファリサッポロ」が２０年近く営業している問題に関連し、運営会社「サクセス観光」が、園付近の国道沿いに違法設置していた看板の撤去を始めたことがわかった。

　国土交通省北海道開発局によると、看板は国道２３０号沿いの国有地に５か所あり、２００６年頃からイベント告知などに使われていた。設置は道路法違反だったが、同社は撤去を求める行政指導に従っていなかった。読売新聞が違法設置を報じた後の６日夕、道路点検の委託先業者が看板の一部が撤去されているのを確認したという。

　同社に対しては、市が都市計画法に基づき、園の全施設の除却命令を出す準備を進めている。中野国交相も７日の閣議後記者会見で「こういう状態にあるのは大変に遺憾」と指摘した。