1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

カメムシから芳香剤、中学生がアース製薬などの協力で…「フルーティー」「甘いクッキーのよう」

読売新聞 / 2025年2月8日 8時4分

カメムシのにおいから芳香剤を作る取り組みが紹介された研究発表会(上郡町で)

 兵庫県立大付属中学校(上郡町)の3年生6人が、カメムシのにおいから芳香剤を作る研究に取り組み、校内で開かれた研究発表会で、抽出したにおいを披露した。“嫌われもの”の良さを見つけるユニークな研究で、甘い香りの抽出に成功したことを報告した。

 県立大各学部の研究者らの指導を受け、動植物や防災などを探究する「プロジェクト学習」の一環で、6人は、同校と産学連携協定を結ぶアース製薬の研究員や県立人と自然の博物館(三田市)職員の協力で研究した。

 アース製薬側から、大量発生しているカメムシを「社会の役に立てられないか」と持ちかけられ、研究を開始。25種類のカメムシを捕獲し、「フルーティーな香りを出す」マツヘリカメムシと、「甘いクッキーのようなにおい」というエビイロカメムシの2種類を選び、芳香剤作りを目指した。

 脱脂綿とアルコールを使って二つの香りを抽出することに成功した。だが、大量のカメムシの飼育方法などの課題があり、芳香剤としての製品化には至らなかった。

 発表会は1月21日にあり、生徒らは研究成果や今後の課題などを図や写真などを使って説明した。チームリーダーのさだ倫太郎君(15)は「多くのカメムシを集めるのが大変だった。製品化できなかった原因を突き詰め、今後も研究を続けたい」と語った。

 アース製薬研究開発本部の浅井一秀さんは「生徒が自分たちの手で良い香りを抽出したことに意味がある。多くの人が虫に興味を持ってもらえるいい機会になった」と話した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください