トランプ大統領、日本製鉄によるＵＳスチールの買収認可を検討…米ＣＢＳ報道

ＵＳスチールの工場（ペンシルベニア州ピッツバーグ郊外で）

　【ニューヨーク＝小林泰裕】日本製鉄による米鉄鋼大手ＵＳスチールの買収計画を巡り、米ＣＢＳニュースは７日、トランプ米大統領が買収の認可を検討していると報じた。トランプ氏はこれまで日鉄による買収に一貫して反対の姿勢を示してきたが、態度を軟化させている可能性がある。

　報道によれば、買収の承認はまだ確定しておらず、トランプ氏も最終決定を下していない。

　トランプ氏は６日、ＵＳスチールのデビッド・ブリット最高経営責任者（ＣＥＯ）とホワイトハウスで会談した。内容は明らかにされていないが、日鉄による買収計画などについて協議したとみられる。７日にワシントンで開かれる日米首脳会談でも、買収計画が議題に上る見通しだ。

　日鉄は２０２３年１２月にＵＳスチールの買収を発表したが、米国のバイデン前大統領は今年１月、安全保障への懸念などを理由に買収禁止を命じた。