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トランプ氏の印象問われ、石破首相「声高でかなり個性強烈」…会見で笑い誘う

読売新聞 / 2025年2月8日 11時49分

ホワイトハウスに到着しトランプ米大統領(左)に出迎えられる石破首相(7日、ワシントンで)=須藤菜々子撮影

 【ワシントン=太田晶久、池田慶太】石破首相は世界が注目するトランプ米大統領との共同記者会見で、友好ムードの演出に成功した。当意即妙の応答で笑顔を引き出し、トランプ氏も「ディール(取引)」を抑えて首相を持ち上げるなど、会見は和やかに進んだ。

 首相は記者団からトランプ氏の印象を問われると、「テレビで見ると、声高でかなり個性強烈で、恐ろしい方だという印象がなかったわけではない」と切り出し、会場の笑いを誘った。「実際にお目にかかると、誠実で強い使命感を持たれた方だと感じた」と続けると、トランプ氏は片方の眉毛を上げて笑顔を見せた。

 米側の記者から米国が日本に追加関税を課した場合の報復措置の有無を問われると、「仮定の質問にはお答えしかねるというのが日本の定番の国会答弁だ」とおどけてかわし、トランプ氏は笑いながら「とてもいい答えだ」と繰り返した。

 トランプ氏は会見の冒頭、大統領執務室で撮影した両首脳の写真と自らの写真集を首相に手渡し、「私が彼ほどハンサムならよかったが」とジョークを飛ばした。蜜月関係を築いた安倍晋三・元首相を引き合いに、「石破首相は偉大な首相になるだろう。もうちょっと弱い人の方が都合が良かったが、いつも日本の首相は強い」と持ち上げた。

 トランプ氏は日本側の投資拡大の方針などにたびたび賛辞を示し、初の首脳会談にも満足した様子を見せた。もっとも、最後まで首相を「シゲル」と呼ぶことはなく、個人的な信頼関係の構築には時間がかかる様子も垣間見えた。

日米共同記者会見の要旨

安全保障

トランプ大統領 日本は防衛費を倍増すると約束している。同盟国である日本の防衛のために、米国の抑止力を100%供与する。

石破首相 防衛費増額は米国に言われてやることではない。自らの責任で決断すべきものだ。

経済

大統領 日本との貿易赤字の解消に取り組む。石油と天然ガス(の輸出)で達成できる。

首相 対米投資額を1兆ドル規模まで引き上げたいと伝えた。

大統領 USスチールが去るのは見たくない。日本製鉄は買収ではなく、USスチールに投資をすることで合意した。投資は大好きだ。

首相 日本は投資を行い、どちらかが利益を得る一方的な関係にはならないことを大統領と強く認識を共有した。

大統領 関税については主に「相互関税」となるだろう。ある国が多額の関税を課すのであれば、我々も同じようにする。(首脳会談では)関税についてあまり議論していない。

北朝鮮

大統領 朝鮮半島の安全と安定を確実にする取り組みを続ける。私は(朝鮮労働党総書記の)金正恩キムジョンウン氏と非常にうまくやってきた。

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