山口でも降雪、事故現場で警察官はねられ死亡…社会人レスリング３連覇で生前に読売新聞が取材

周南公立大で練習に励む山口さん（２０２４年１月、山口県周南市で）＝谷口善祐撮影

　山口県岩国市の国道２号で７日深夜、交通事故の現場対応中だった同県警自動車警ら隊巡査長の山口直人さん（２９）が大型トラックにはねられ、病院に搬送されたが死亡した。山口さんはレスリング選手で、２０２２年から全日本社会人レスリング選手権のグレコローマン１３０キロ級で３連覇していた。

　県警によると、山口さんは７日午後１１時３５分頃、同市周東町の追突事故現場で通過車両を誘導中、横滑りしながら突っ込んできた大型トラックにはねられた。降雪で路面が凍結しており、県警はトラックがスリップしたとみている。

　山口さんは愛媛県出身。山口県の徳山大（現・周南公立大）４年時に全日本大学選手権で準優勝した。山口さんは生前、読売新聞の取材に「警ら隊員として一人前にならないといけないし、競技への期待にも応えなければならない」と話していた。