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世代間に「溝」あったスマイルジャパン、「性格診断」で埋め結束…歓喜と涙の五輪切符1号

読売新聞 / 2025年2月8日 20時11分

第1ピリオド、チーム4点目のゴールを決める浮田留衣〈15〉(8日)=武藤要撮影

 アイスホッケー・ミラノ・コルティナ五輪女子最終予選G組第2日(8日・北海道nepiaアイスアリーナ)――日本代表「スマイルジャパン」(世界ランキング7位)がポーランド(同20位)を6―0で下し、日本勢では全競技を通じて初めて五輪出場権を獲得した。

31歳の小池詩織主将「結構いじられる」

 第1ピリオドにFW前田(道路建設)が先制。FW輪島(同)、FW浮田(ダイシン)がそれぞれ2得点するなど大きくリードし、相手に得点を許さなかった。もう1試合はフランス(世界ランク13位)が中国(同12位)に勝利した。大会は総当たり戦で、日本は9日の最終日に中国と対戦する。

 日本のゴールラッシュに、観客が打ち鳴らすスティックバルーンの音がどんどん膨らんだ。大会前に「圧倒して勝つ」と宣言した通りに攻め続けた選手たちは試合後、リンクで歓喜の輪を作った。

 「最初の5分、10分が鍵」と攻勢をかけた。5分過ぎに28歳の前田が先制点。22歳の輪島らが次々にゴールを陥れた。その後も若手、ベテランを問わず息の合った動きでプレスをかけ、相手を押し込んだ。

 2022年北京五輪後、長く代表を支えた選手の多くが引退し、チームの顔ぶれは大きく変わった。平均年齢は25歳を下回る。合宿では世代ごとにグループが分かれてしまい、31歳のDF小池主将(同)は「最初はコミュニケーションに苦労した」と明かす。

 理解を深めようと昨年、全員が性格診断のテストを受け、それぞれの好みや特性、考え方などのデータを共有した。話のネタにもなり、小池は「私も結構いじられてます」。診断結果をもとに「盛り上げ隊」など世代を超えた班を作り、結束力を高めてきた。

 五輪出場を決め、輪島は「自分の得点で(小池)詩織さんたちを五輪につれていきたかった」と涙ぐみ、小池は「(若手が)個々の役割を理解してくれて、本当に一体感が出てきた」。手応え十分に、目標の五輪メダルへスタートラインに立った。(岡田浩幸)

日本代表・飯塚祐司監督「スピード、得点に関しては申し分なかった。決めるべきところでしっかり決めてくれた。失点ゼロで終われたことも良かった。五輪はまたひとつレベルの高い戦いになる。本番まであと1年あるので、いい強化をしたい」

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