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街並み散策と安全を両立、飛騨・高山の「古い町並」近くをバス一方通行に…一部道路で試行

読売新聞 / 2025年2月9日 15時1分

中橋の観光客と通過する観光バス(高山市で)=画像は一部修整しています

 岐阜県高山市は、観光客や車両が集中する人気観光スポット「古い町並」に近い市営神明駐車場に通じる道路について、一部の区間を一方通行に規制する試行を行う。現場の安全確保が目的で、規制を実施する時期を検討している。

 市は昨年6月15日から7月15日まで、古い町並の周辺を安全に歩行できるようにしようと、神明駐車場で観光バスの利用を不可とする実証実験を行った。その結果、同駐車場近くの観光スポット「中橋」のバスの通行量は前年同期比で4割近く減ったが、付近の路上では観光客の乗降がみられたという。

 バスの運転手や事業者、旅行会社への聞き取りによると、観光バスでは短時間(1時間~2時間半程度)のツアーが8割と大半を占めた。実験を経て、「散策時間が確保できず、古い町並の散策をあきらめたツアーがあった」「短時間のツアーでは、市街地散策が外れることが懸念される」といった意見もあった。

 また、同駐車場付近で店を営む事業者へのアンケートでは、実験期間中は売り上げが減少したとの回答が4割以上を占めた。こうした結果を検討し、市は同駐車場のバス利用を当面の間、維持することにした。

 しかし、中心市街地の住民への意識調査では、何らかの安全対策が必要とする回答が7割以上に上ったため、一部の道路でバスの一方通行を試行することを決めた。市は中橋方面から同駐車場への通行を一方通行とし、出庫後は中橋を渡らずに国道158号方面に向かうように誘導する方針だ。

 市都市計画課は「初めて実証実験をしたが、様々な課題が明らかになった。観光振興だけではなく、地域住民も安全、安心に住みやすい地域になるよう取り組んでいく」としている。

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