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「チョコが高くなっていてびっくり」…カカオ高騰で加速、バレンタインデーの変化

読売新聞 / 2025年2月9日 19時44分

「アムール・デュ・ショコラ」の会場(横浜高島屋で)

 14日のバレンタインデーを前に、神奈川県内の百貨店でチョコレート商戦がピークを迎えている。今年はカカオ豆の価格高騰の影響を受け、チョコレートの価格も上昇傾向。カカオ含有量が少なく、比較的手頃な焼き菓子なども主力商品として多数登場している。(石塚柚奈)

 横浜高島屋(横浜市西区)8階特設会場では14日まで、国内外の約140ブランドが出店するイベント「アムール・デュ・ショコラ 2025」が行われ、女性客らでにぎわっている。

 今年はカカオ豆の価格高騰や物価高の影響を受け、従来のチョコレートは軒並み1割程度値上がりしている。ビスケット、ナッツなど、他の食材とチョコレートを組み合わせた「お菓子系ショコラ」や、マドレーヌなどの焼き菓子などが売り場で存在感を増している。

 各ブランドとも展開を増やし、商品数は昨年の約2倍。サブレ生地にチョコレートを挟んだ「サブレオショコラ」(税込み1620円)、マドレーヌをチョコレートでコーティングした「ロサードマドレーヌ」(同2808円)といった商品が並ぶ。

 売り場を訪れた横浜市戸塚区、女性会社員(45)は「チョコレートが高くなっていてびっくり。しっかり吟味して選びたい」と話した。

 民間の調査機関「SOMPOインスティチュート・プラス」の小池理人上級研究員(37)によると、カカオ豆の先物価格は昨年12月時点で、2019年12月と比べて約3・5倍に上昇。「その影響で、各ブランドとも焼き菓子などの商品を増やしているほか、円安の影響で国内ブランドも人気です」と傾向を分析する。

 そごう横浜店(同区)でも国内外計78ブランドが集まる「ヨコハマチョコレートパラダイス」を8階催会場で16日まで開催している。そごう・西武が行ったバレンタインデーに関する調査では、約7割が「自分のために購入する」と回答し、ここ数年で高まっている「ご褒美チョコ」の流れは健在。原材料の価格が上昇する中、「予算は昨年と変わらない」との回答が大半で、焼き菓子などをそろえて選択肢を増やしている。

 そごう横浜店では、6日までの売り上げ上位3位は、海外の高級チョコレートブランドが占めたものの、4位はフィナンシェやカヌレなどを販売する東京都内の洋菓子店「フキアージュ」。夕方には一部の焼き菓子が完売する人気ぶりだという。

 そごう横浜店の担当者は「バレンタインデーはチョコレートの祭典から、スイーツの祭典へと変わりつつある。カカオ豆の価格高騰でその流れは加速している」と話していた。

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