フジテレビ、大相撲トーナメントの放送取りやめ…協賛社が相次ぎ辞退

日本大相撲トーナメントで３度目の優勝を果たした高安（左）

　日本大相撲トーナメントは９日、両国国技館で行われ、幕内は平幕の高安が２０２０年大会以来、５年ぶり３度目の優勝。４回戦で新横綱の豊昇龍を、決勝は関脇若元春を破り、賞金２５０万円などを獲得した。大関は琴桜が準決勝で、大の里が３回戦で、それぞれ敗退。十両は竜電が優勝した。

　今大会は、元タレント中居正広さんの女性トラブル問題を巡り、協賛社が相次ぎ辞退。フジテレビは例年行っていた放送を取りやめた。

新横綱倒した高安「時の人だからうれしい」

　体力勝負のトーナメント戦で５番を勝ち抜いた３４歳の高安は「集中して相撲を取れた。また優勝できると思わなかったですね」と充実感をにじませた。４回戦では新横綱の豊昇龍を寄り倒し、「勝てたのはうれしい。時の人だから」と満足顔。３月の春場所に向けても手応えをつかんだようで、「これを励みにして、良い気分で体を作っていきたい」と意気込んだ。