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USスチール完全子会社化計画は大幅修正の可能性…トランプ氏「日鉄に支配権なく投資だけ」と強調

読売新聞 / 2025年2月10日 11時6分

トランプ大統領=ロイター

 【ワシントン=田中宏幸】日本製鉄によるUSスチールの買収計画を巡り、米国のトランプ大統領は9日、大統領専用機内で記者団に対し、「日鉄がUSスチールの株式の過半数を保有することはない」と発言した。USスチールの全株式を取得して完全子会社化するという日鉄の計画は、大幅な修正を迫られる可能性がある。

 トランプ氏は、「私は米国の鉄鋼会社が外国に所有されることを望んでいない。日鉄に支配権はなく、できるのは投資だけだ」と語った。その上で、「(USスチールは)再び地位を取り戻すだろう。(米国に輸入される鉄鋼製品に対する)関税がそれを後押しする」とも主張した。

 トランプ氏は7日の石破首相との会談後に行った共同記者会見で、「彼ら(日鉄)は買収ではなく、多額の投資を行うことで合意した。投資は大好きだ。OKだ」と説明し、日鉄は買収計画を修正する必要があるとの認識を示していた。また、日鉄の首脳と近く面会する考えも明らかにした。

 トランプ氏の発言に対し、10日朝に報道陣の取材に応じた日本製鉄の幹部は、「把握していない」と話した。トランプ氏との面会については橋本英二会長が出席する見通しだが、幹部は「連絡が来ていない」と述べ、訪米日程などは決まっていないとした。

 日鉄によるUSスチールの買収計画は今年1月、バイデン前大統領が安全保障上の懸念を理由に禁止命令を出した。両社は命令を無効とし、法的義務を満たす審査を改めて行うよう求めた訴訟を起こしている。

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