トランプ氏、鉄鋼・アルミニウム製品に２５％の関税課す方針…日本も対象の可能性

トランプ米大統領＝ロイター

　【ワシントン＝田中宏幸】米国のトランプ大統領は９日、大統領専用機内で記者団に対し、米国に輸入される鉄鋼・アルミニウム製品に２５％の関税を課す方針を明らかにした。１０日に正式に発表するとしている。対象国や発動時期は示さなかったが、日本からの輸入品も対象となる可能性がある。

　鉄鋼・アルミ製品への関税措置は、２０１７～２１年の第１次トランプ政権でも行われた。この際、貿易協定を結んだメキシコとカナダからの製品は除外されたが、今回の措置についてトランプ氏は「カナダからの輸入品を含め、米国に輸入される鉄鋼製品には２５％の関税が課されることになる」などと述べた。

　また、トランプ氏は、貿易相手国が米国製品に課しているものと同率の関税を米国も相手国からの輸入品に課す「相互関税」の導入を、１１日か１２日に公表することも明らかにした。相互関税は即時に発効させるとしている。