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岸田前首相襲撃、木村隆二被告に懲役15年求刑…検察「現職総理を狙って周辺を巻き込んだ悪質テロ」

読売新聞 / 2025年2月10日 11時56分

木村隆二被告

 和歌山市で2023年4月、岸田首相(当時)の選挙演説会場に爆発物が投げ込まれた事件で、殺人未遂や爆発物取締罰則違反など五つの罪に問われた木村隆二被告(25)の裁判員裁判の第4回公判が10日、和歌山地裁であった。検察側は「現職の総理大臣を狙って周辺の人を無差別に巻き込んだ悪質なテロ行為」として懲役15年を求刑した。弁護側は「懲役3年が妥当」と主張して結審。判決は19日に言い渡される。

 起訴状では、木村被告は23年4月15日、和歌山市の漁港で、衆院補選の応援演説会場にいた岸田氏らの近くに爆発物を投げて爆発させ、選挙の自由を妨害し、岸田氏らを殺害しようとしたなどとしている。2人が約1~2週間のけがを負った。木村被告は公判で「殺意はなく、人をけがさせる目的もありませんでした」と起訴事実の大部分を否認し、殺意の有無が争点となっていた。

 10日、被告人質問が再開され、木村被告は、否認していた公職選挙法違反について「選挙を妨害して申し訳なく思っています」と認めた。

 検察側は論告で、事件に使われた爆発物の再現実験で殺傷能力が確認されたと指摘。木村被告が爆発物を投げた付近には聴衆エリアがあり、「致命的な傷を負わせてもおかしくなかった」とした。さらに「被告は事件1か月前に爆発の実験をしており、人が死ぬ可能性が高い行為だと認識していた」と強調。「民主主義の根幹を揺るがす犯行」と述べた。

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