ウサギの口にはさみを入れ傷つけた疑い、蹴って死なせた容疑の男を再逮捕…広島・大久野島

大久野島に多数生息するウサギ（１月２２日、広島県竹原市で）＝東直哉撮影

　「ウサギの島」として知られる広島県竹原市の大久野（おおくの）島で、ウサギを蹴ったとして大津市の会社員の男（２５）が動物愛護法違反容疑で逮捕された事件で、ウサギの口にはさみを入れて傷つけたなどとして、広島県警竹原署は１０日、男を同法違反容疑で再逮捕した。

　発表によると、男は１月９日と２１日、島内でウサギ２匹を足で蹴って死なせ、２１日にはほかの２匹の口にはさみを入れて回転させる暴行を加えてけがをさせた疑い。同署は男のスマートフォンにあった動画や写真などから特定した。男は「間違いない」と容疑を認めているという。「ほかにもウサギを虐待した」という趣旨の供述をしているといい、同署が捜査している。

　島を管理する環境省中国四国地方環境事務所によると、島内で死んだウサギは昨年１１月に１５匹、１２月に３３匹、今年１月（２８日まで）に５１匹の計９９匹見つかっている。