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バルト3国がロシア電力網との接続遮断、EU電力網に切り替え…安全保障の強化図る

読売新聞 / 2025年2月10日 17時46分

バルト3国

 【ベルリン=工藤彩香】バルト3国のエストニア、ラトビア、リトアニアは9日、欧州連合(EU)の電力網に接続した。旧ソ連時代から続いてきたロシアの電力網との接続を8日に遮断し、切り替えた形だ。エネルギー面でのロシア依存から脱却し、安全保障の強化につなげる狙いがある。

 1940年にソ連に併合され、約半世紀にわたる支配を経験したバルト3国は、ロシアへの警戒感が強い。3国はEUと北大西洋条約機構(NATO)に加盟後の2007年、EU電力網への接続を申請していた。今後はリトアニアに接するポーランド経由で電力供給を受ける。

 リトアニアの首都ビリニュスで9日に開かれた式典で、EUの執行機関・欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長は、エネルギー供給で揺さぶりをかけるロシアを念頭に、「もう誰も我々を脅迫できない」と歓迎した。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領も同日、「ロシアはバルト3国に対し、エネルギーを武器として使うことはできない」とSNSに投稿した。

 一方、ロシア側は電力網の切り替えについて「電気料金を押し上げ、EUの競争力を損なう」(駐EUロシア代表部)と反発した。

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