女子アルペン回転、富山第一・上野香晴が初優勝…２回目にトップのタイムをたたき出し逆転

優勝が決まり、健闘をたたえ合う富山第一の上野香晴選手（右）（１０日、北海道釧路市で）

　全国高校スキー大会（１０日・北海道阿寒湖畔スキー場ほか＝読売新聞社共催）――女子アルペン回転は、上野香晴（富山・富山第一２年）が初優勝を飾った。男子距離１０キロクラシカルは、船場凱安（北海道・倶知安２年）が初めて制した。

監督の予想通りの展開

　女子回転を制した上野は「高校に入って全国レベルのタイトルは初めて」と喜んだ。コンパクトな滑りができていた欧州合宿での映像をレース前に何度も見かえした。１回目に０秒２９差の３位につけると、２回目はトップタイのタイムをたたき出しての逆転。体力をそぎ落とされる硬いコースにも、「とにかく谷側の足に体重を乗せることだけを考えた」と最後までスキー板をコントロールした。上坂監督が「１分近いレースなら体力のある上野にチャンスがある」と予想した通りの展開になった。