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中国側が尖閣諸島沖のブイを撤去…海上保安庁は船舶向けの警報を削除

読売新聞 / 2025年2月11日 19時47分

尖閣諸島(読売機から)

 沖縄県・尖閣諸島沖の日本の排他的経済水域(EEZ)内に中国公船が大型浮標(ブイ)を設置していた問題で、中国側がブイを撤去したことが11日、明らかになった。日本政府は2023年7月の設置直後から中国政府に即時撤去を要求しており、撤去の意図を分析している。

 問題のブイは、中国当局の大型作業船「向陽紅22」が尖閣諸島・魚釣島から北西約80キロの海域に設置。直径約10メートルで表面に「中国海洋観測浮標QF212」と記され、波のデータなどを人工衛星経由で送っていたとみられる。国連海洋法条約は、他国のEEZ内で当該国の同意なく海洋調査をすることはできないとしている。

 日本政府関係者によると、海上保安庁が11日、中国側が撤去したのを確認。海保は「台湾北東、灯付黄色浮標存在」とする航行警報を発出し、付近を通る船舶に注意喚起をしてきたが、同日午後1時に警報の削除を公表した。

 中国外務省の郭嘉昆グオジアクン副報道局長は11日の記者会見で、尖閣諸島周辺でのブイの設置について「国内法と国際法に合致したものだ」と主張。「現在、ブイは元の位置での作業を終え、中国の関係部門が技術的な調整を実施している」と説明した。

 中国のブイ設置を巡っては昨年12月、沖縄県・与那国島南方の日本EEZ内でも「中国気象局」などと書かれたブイが見つかり、日本政府が撤去を要求している。同6月には日本最南端・沖ノ鳥島北方に位置する日本の大陸棚・四国海盆海域で、向陽紅22がブイを設置したことも判明した。

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