棋聖戦第４局は明朝から…挑戦者・井山裕太王座がリード広げるか、一力遼棋聖がタイに戻すか

熱海城の前で記念撮影に応じる一力遼棋聖（左）と井山裕太王座（１１日、静岡県熱海市で）＝富永健太郎撮影

　囲碁界の最高位を争う第４９期棋聖戦七番勝負（読売新聞社主催、特別協賛・サントリーホールディングス）、一力遼棋聖（２７）と挑戦者・井山裕太王座（３５）の第４局が１２日から、静岡県熱海市の熱海後楽園ホテルで行われる。

　名人、天元、本因坊を併せた四冠の一力棋聖と、碁聖と十段も保持する三冠の井山王座による頂上決戦は、ここまで井山王座の２勝１敗。挑戦者がリードを広げるのか、棋聖がタイに戻すのかという注目局になる。

　両対局者は１１日、同市内の観光スポットを巡った後、対局場を確認した。一力棋聖は「これまでの３局は内容的に苦しい時間が多い。第４局は自分を信じて思い切りよく打ちたい」、井山王座は「今の自分なりに、それなりのものを出せている。そうした感触、感覚を大事に打っていけたらいいと思う」と話した。

　対局は１２日午前９時に開始される。