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ロシアが最新鋭スホイ57、アメリカはF35A急きょ派遣…第5世代戦闘機売り込みインドで火花

読売新聞 / 2025年2月12日 9時8分

10日、インド南部ベンガルールに展示された米軍の最新鋭ステルス戦闘機「F35A」=浅野友美撮影

 【ベンガルール(インド南部)=浅野友美】最新鋭の戦闘機や無人機を展示するインドの航空見本市「エアロ・インディア」が10日から、ベンガルールのイエラハンカ空軍基地で開かれている。レーダーに探知されにくいステルス性を備えた第5世代戦闘機のインドへの導入を目指し、ロシアと米国が火花を散らしている。

 10日には同基地で露軍のステルス戦闘機「Su(スホイ)57」が垂直飛行や旋回などの実演を行った約10分後、米軍戦闘機F35Aが轟音ごうおんを立てて飛来した。米露の最新鋭機が登場し、会場からは歓声が上がった。

 米国は2023年に初めてF35Aをインドに派遣し、見本市で披露した。インドは露製のミグ戦闘機を段階的に引退させ、ロシアに頼ってきた武器調達の多角化を図っており、この隙を突いて販売攻勢を強める狙いだ。

 ロシアはこうした動きに巻き返しをかけようと、Su57を今回初めてインドで披露した。印誌インディア・トゥデーによると、ロシアはインドに同機の購入と共同生産を提案した。インドとの連携を深めるためとみられる。

 印空軍の広報誌記者によると、米側はF35Aを見本市に派遣しない方針だったが、9日に急きょ方針転換した。米国のトランプ大統領は各国に防衛装備品の購入増を求めており、13日にナレンドラ・モディ首相と会談することが影響した可能性がある。

 インドはステルス戦闘機を開発中だが、実戦配備時期は未定で、外国製の導入を検討している。安全保障に詳しいマドラス大のウタム・クマル教授は「導入に際しては、地政学的な情勢や印軍の要求を満たすかを戦略的に見極めるだろう」と指摘した。

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