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ガザ強制移住にヨルダン国王が難色…トランプ大統領と会談、病気の子2000人受け入れへ

読売新聞 / 2025年2月12日 11時3分

11日、米ホワイトハウスでヨルダンのアブドラ国王(右)と会談するトランプ大統領=ロイター

 【ワシントン=池田慶太】米国のトランプ大統領は11日、ホワイトハウスでヨルダンのアブドラ国王と会談し、パレスチナ自治区ガザの住民を域外へ移住させ、米国がガザを所有、再建させる構想に理解を求めた。アブドラ国王は住民を強制移住させる案には難色を示した一方で、ガザから病気の子供2000人を受け入れると表明した。

 会談冒頭、トランプ氏は「話し合いの後、我々はパレスチナの人々がとても幸せに、安全に暮らせる場所を見つけるだろう」と述べ、ガザ住民を恒久的にヨルダンやエジプトに再定住させる案を重ねて提案した。再建にあたっては「米国は何も購入しない。保有し、大事にする」と説明した。

 アブドラ国王は会談後のSNSへの投稿で、住民の強制移住案に異を唱えたことを明らかにし、「(イスラエルとパレスチナが共存する)2国家解決に基づく公正な平和の実現こそが、地域の安定を確保する道だ。これには米国のリーダーシップが必要だ」と訴え、パレスチナへの配慮を求めた。

 一方、ガザで病気に苦しむ子供らを受け入れる方針を打ち出し、米側への配慮も示した。これにはトランプ氏も「素晴らしい」と応じた。

 アラブ諸国は近く、サウジアラビアで臨時の首脳会議を開く予定だ。ロイター通信によると、エジプトは、ガザ住民を移住させずに再建する計画を検討しているとされる。

 ヨルダンやエジプトが移住の受け入れを拒んだ場合、両国への援助を停止する可能性について記者団から問われたトランプ氏は、「資金で脅しをかける必要はない」と否定した。

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