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雪国では欠かせない「雪かき」、みんなで力合わせて安全に

読売新聞 / 2025年2月12日 17時30分

 発達した低気圧の影響により、各地で記録的な大雪となりました。雪が降れば雪かきが必須です。読売新聞朝刊の投書欄「気流」には、雪かきに関する投書がこれまで寄せられてきました。記者の心に刺さった投書を紹介する「ササる投書」、今回のテーマは「雪かき」です。(※投稿者の年齢や職業などは掲載当時。紙面では実名で掲載)

近所づきあい、いつもより深く

 私の住む町はこの冬も、積雪が150センチを超えました。そんな町では、冬場は近所とのつきあいが深くなります。

 夜中に雪が積もると、どの家も早朝から雪かきをします。一段落すると、どこかの家の前がちょっとした社交場になり、氷点下での情報交換となります。普段はあまりつきあいのない人とでも、雪の話題から入れば会話が弾むのです。

 積雪がひどい時は、お年寄りの家の雪かきを手伝ったり、ご近所同士で助け合ったりもします。厳しい冬を乗り越えるためには欠かせない、雪国ならではの関係です。(54歳・調理師=青森県、2012年5月6日掲載)

大雪にも感謝、母見習いたい

 今の季節は、庭木の常緑樹や枯れ木にこんもりと雪が積もって何とも風情があり、心が落ち着きます。

 しかし、積雪も1メートル以上になると、雪は、嫌われます。雪かきや雪下ろしで、大変だからです。

 ところが、82歳になる実家の母は毎朝、1時間ほどかけて雪の片付けをした後、朝食をとると、大変体調が良いと言います。「雪は私の健康器具みたい」と、冬の到来を喜んでいるほどです。

 まだ、私たちきょうだいが、小さかったころ、夏になると母は、私たちが暑さを嫌がっていると、「この暑さで稲に穂が出るんだよ。感謝しなくっちゃ」といつも言っていました。

 母は、天候や気候に不平不満を言わず、むしろ感謝の気持ちを持って受け止めています。

 雪崩や雪による事故など、冬は雪国に住む者にとっては試練の季節です。

 でも、雪を恐れてばかりはいられません。元気な母にあやかり、私もこの冬はどうか健康で過ごせるよう心掛けたいと思います。

(58歳・主婦=青森県、1999年12月23日掲載)

担当記者から

 北国に赴任し、雪かき用に長靴と大きなスコップを買ったのを覚えています。雪になれない身としては、朝の体操というより、一日分の労働をした感じでした。(田渕)

 「ササる投書」を随時掲載します。次回もお楽しみに!

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