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自動車総連はベア月額1万2000円掲げる…車大手は大幅な賃上げ求め交渉スタート

読売新聞 / 2025年2月12日 12時59分

トヨタ自動車本社

 2025年春闘で自動車大手の労働組合は12日、賃上げを求める要求書を経営側に提出し、賃金交渉が始まった。大幅な賃上げを実現した前年と同水準の要求で、賃上げの機運を維持できるかが焦点となる。3月12日の集中回答日に向けて交渉を本格化させる。

 トヨタ自動車の労組は12日午前、25年春闘の要求書を経営側に提出。賃上げは職種や賃金等級に応じ、月額9950~2万4450円と段階的に設定した。基本給を底上げするベースアップ(ベア)にあたる賃金改善分と定期昇給を合わせた総額で、賃上げの原資は比較可能な1999年以降で最高だった前年と同水準とした。

 ホンダの労組は総額で月1万9500円を求める。中国での販売不振を踏まえ、前年の要求額(2万円)は下回るが高水準を維持する。SUBARU(スバル)労組は月2万1000円と前年(月1万8300円)を上回る賃上げを求める。

 自動車各社の業績は円安の追い風もあり堅調に推移しているが、米国や中国の新興勢の台頭を背景に先行きは楽観できない。国内で物価上昇が続き家計の負担が増す中、各労組は昨年と同水準の賃上げ要求に踏み切った。獲得競争が激化する人材の確保を図る狙いもある。

 自動車産業は裾野が広く、中小企業の労組の賃上げ交渉の行方にも注目が集まる。各社の労組が加盟する自動車総連は、ベアの要求額の目安として月額1万2000円を掲げた。具体的な金額を示すのは7年ぶりで、中小の賃金交渉を後押ししたい考えだ。

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