日本製鉄の橋本英二会長、近くトランプ氏と面会…まずＵＳスチール交渉担当が渡米へ

ＵＳスチールの工場（ペンシルベニア州で）

　日本製鉄による米鉄鋼大手ＵＳスチールの買収計画を巡り、米国での交渉を担当する森高弘副会長が１２日、米国へ出発した。先週の日米首脳会談でトランプ米大統領は日鉄幹部と近く面会する考えを明らかにしており、森氏は米国で事前の調整を行うとみられる。

　森氏は、首脳会談での合意内容の確認や、情報収集を進める模様だ。日鉄からは橋本英二会長も後日渡米し、トランプ氏と面会する方向だ。

　買収計画を巡っては、バイデン前大統領が１月に禁止命令を出した。一方、トランプ氏は首脳会談後の記者会見で「買収ではなく、多額の投資を行うことで合意した」と説明したほか、９日には「日鉄がＵＳスチールの株式の過半数を保有することはない」と述べている。