いすゞ自動車が４３０億円投じ米サウスカロライナ州に工場…ＥＶトラックなど年間５万台生産可能に

いすゞ自動車の南真介社長（２０２３年８月）＝今利幸撮影

　いすゞ自動車は１２日、総額約２・８億ドル（約４３０億円）を投じ、米サウスカロライナ州に組み立て工場を新設すると発表した。年間生産能力は約５万台を予定する。商用車の電動化を見据え、車両供給体制の強化を図る。２０２７年中の稼働を目指す。

　新工場の敷地面積は約７５万平方メートル。電気自動車（ＥＶ）トラックに加え、ディーゼル車やガソリン車の生産にも対応できるという。７００人以上の従業員が働く見込みだ。

　米国では日本と比べて長距離輸送が多く、充電施設の不足から「電欠」の心配があるＥＶトラックの普及は進んでいない。いすゞは当面、ＥＶとエンジン車の需要に柔軟に対応していく構えだ。

　トランプ米大統領は国内投資を重視しており、石破首相は７日（日本時間８日）の日米首脳会談で、いすゞの工場建設計画を示していた。