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2012年にがんと診断された患者39万人の10年生存率は54・0%…国立がん研究センター

読売新聞 / 2025年2月13日 0時9分

国立がん研究センター中央病院(2021年5月)

 国立がん研究センターは13日、2012年にがんと診断された患者約39万人の10年生存率が54・0%だったと発表した。11年に診断された患者を対象とした前回調査より0・5ポイント上昇した。診断から一定年数生存している人の「サバイバー5年生存率」も初めて公表した。進行したがんでも、診断から1、2年を乗り越えれば、その後の生存率は上がる傾向がみられた。

 全国のがん診療連携拠点病院などが参加する「院内がん登録」の大規模データを集計した。純粋にがんのみが死因となる場合を推定した「純生存率(ネット・サバイバル)」を算出した。部位別の10年生存率は、前立腺がんで84・0%、乳がん(女性)で82・5%、大腸がんで58・1%、胃がんで57・9%などだった。

 また今回は、診断から5年後まで生存していた人を対象に、年を経るごとの5年後の生存率を示す「サバイバー5年生存率」を、がん以外の死因も含めて算出した。胃がんで最も病期が進んだ4期では、診断された年の5年生存率が5・5%だったが、診断1年後に生存していた人では、5年生存率が12・3%となった。さらに診断5年後に生存していた人の5年生存率は61・2%となるなど、多くのがんで診断から生存年数を重ねるにつれ、5年生存率が上昇する傾向がみられた。

 同センター院内がん登録分析室の石井太祐たいすけ研究員は「サバイバー5年生存率は、患者へ明るいメッセージになる」と話している。

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