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2024年の世界の軍事費、前年比7・4%増で過去最大…ロシアの脅威備える欧州の増強傾向続く

読売新聞 / 2025年2月13日 0時35分

ウクライナ北東部スムイ州で戦車を動かすウクライナ兵(2024年8月)=ロイター

 【ロンドン=蒔田一彦】英国際戦略研究所(IISS)は12日、過去1年間の世界の軍事力を分析した報告書「ミリタリー・バランス2025年版」を発表した。24年の世界の軍事費は、過去最大の約2兆4600億ドル(約370兆円)となり、物価変動の影響を除いた実質ベースで前年比7・4%増だった。ロシアの侵略を受けるウクライナでは、軍地上部隊の兵士不足が解消できていないと指摘した。

 報告書によると、ロシアの脅威に備える欧州の軍備増強傾向が続いており、欧州の軍事費総額は、実質ベースで前年比11・7%増となった。中でも、ドイツの国防予算は同23・2%増と大きく伸び、国防予算の規模は、前年の世界第7位から第4位に上昇した。

 米国に次ぐ世界第2位の中国の国防予算は、同7・4%増となった。

 ロシアによるウクライナ侵略の長期化に伴い、双方の損失が拡大していることも浮き彫りになった。

 報告書は「ロシアは兵員を維持できているようだが、ウクライナは多くの地上部隊の戦力が低下しており、深刻な兵員の消耗に苦しんでいることがうかがえる」との見方を示した。ウクライナは昨年、動員可能な年齢を27歳以上から25歳以上に引き下げたが、報告書は「著しい効果はまだ出ていないようだ」とした。

 兵器の損失については、ロシア軍が昨年失った主力戦車は約1400両に上り、22年2月の侵略開始以降では4100両以上を失ったと分析した。一方、ウクライナ軍は米欧からの兵器供与により、旧ソ連製の兵器から、より近代的な兵器への転換が進んでいる。

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