ユーロは一段安の可能性も、最近のオプション市場が示唆
ロイター / 2020年2月20日 13時52分
2月19日、ユーロが3年ぶりに1ユーロ=1.08ドルを割り込んだが、これは下落の始まりにすぎないかもしれない。写真はボスニア・ヘルツェゴビナのゼニツァで2015年5月撮影(2020年 ロイター/Dado Ruvic)
[19日 ロイター] - ユーロが3年ぶりに1ユーロ=1.08ドルを割り込んだが、これは下落の始まりにすぎないかもしれない。世界的なニュース動向、経済統計、オプション市場のポジション、どれを見てもユーロ安方向の材料となりそうだ。
ユーロ/ドル
昨年のユーロ/ドルは1.15―1.09ドルと、これまでで最も狭いレンジで推移したが、今年は早くもこのレンジを離れる可能性が示されている。また、今後の相場変動見通しを示す1カ月物インプライドボラティリティー
ユーロは欧州の低成長のほか、新型コロナウイルス感染拡大による経済損失、米国による貿易関税のリスク、低いボラティリティも圧迫要因となっている。ボラティリティの低い通貨は、高利回り通貨に対して「ショート(売り持ち)」するのに理想的だ。
市場参加者の多くは、ユーロ/ドルは2017年1月に付けた17年ぶり安値の1.0340ドルが視野に入ると見ている。
BMOキャピタルのFXストラテジー欧州責任者、スティーブン・ガロ氏は「肝の据わった人なら目を覆って(スポット市場で)ユーロを売ればいいが、ほとんどの人はオプションを使うだろう」と指摘。「今はユーロ下落に賭けるオプションを買う絶好の機会だ」と話した。
米預託精算機関(DTCC)のデータによると、過去1週間でユーロの「プット(売る権利)」の需要が急増している。
1カ月物のユーロ/ドルのリスクリバーサルを見ると、ポジションの劇的な変化が分かりやすい。5日時点ではまだ、ユーロのプットに対するコール(買う権利)のインプライド・ボラティリティ・プレミアムは2年ぶりの大きさだったが、今ではコールに対するプットのプレミアムに転じている。
1.0775ドル前後にオプションのバリアがあるため、いったんはユーロの下落が一服している。しかしトレーダーは、同水準が最後の大きな支持線であり、1.0700ドルを割り込むと、さらに下落する可能性があるとみている。
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