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中国、最優遇貸出金利を予想外に据え置き 追加措置必要との声

ロイター / 2020年3月20日 13時5分

 3月20日、中国人民銀行(中央銀行)は、銀行の貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を予想に反して据え置いた。写真は人民銀行本部。北京で2014年4月撮影(2020年 ロイター/Petar Kujundzic)

[上海 20日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は20日、銀行の貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を予想に反して据え置いた。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で経済に打撃が生じる中、市場では引き下げ予想が大勢となっていた。

1年物LPR は4.05%で、5年物 は4.75%で、それぞれ据え置きとなった。

ロイター調査では、回答者の71.4%が引き下げを予想していた。

人民銀は前週、一部銀行を対象に預金準備率の引き下げを発表しており、アナリストはきょうの据え置き決定について、当局者が最近の措置で当面の景気支援に十分と考えていることを示唆するものだと指摘した。

人民銀は新型ウイルスの感染拡大を受けて強力な緩和措置を打ち出してきたが、多くのエコノミストは、現在の状況で需要を喚起するにはなお不十分だとみている。

キャピタル・エコノミクスの中国担当シニアエコノミスト、ジュリアン・エバンズ・プリチャード氏は「LPR金利は2月の小幅な引き下げにより、(1年物で)昨年末の水準をわずか10ベーシスポイント(bp)下回っているにすぎない」と指摘。

そのうえで「経済は来年まで持ち直す可能性は低く、企業や家計のバランスシートへの圧迫に対処するには一段の金融緩和が必要になるだろう」と述べた。

人民銀は16日、中期貸出制度(MLF)を通じた資金供給でも、米連邦準備理事会(FRB)によるゼロ%付近への緊急利下げにもかかわらず、1年物金利 を据え置いた。[nT9N29I01P]

*内容を追加しました。

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