中国の歳入、3月は前年比26.1％減 新型コロナ流行受け

　４月２０日、中国財政省が発表した第１・四半期の歳入は、前年同期比１４．３％減の４兆５９８０億元（６４９７億５０００万ドル）だった。写真は中国の武漢市の黄鶴楼で１０日撮影（２０２０年　ロイター／ALY SONG）

［北京　２０日　ロイター］ - 中国財政省の当局者は２０日、中国の３月歳入が前年同月比２６．１％減少したと明らかにした。新型コロナウイルス流行が経済に打撃を与える中、前月に続きマイナスとなった。

財政省の劉金雲氏によると、第１・四半期の歳入は、前年同期比１４．３％減の４兆５９８０億元（６４９７億５０００万ドル）だった。新型コロナウイルス流行や企業向け減税を受けてマイナスとなった。同氏は第２・四半期の歳入も落ち込むとの見通しを示した。

同氏は記者会見で「国内外の（新型コロナ）流行拡大の影響により、歳入は第２・四半期も減少しているが、減少ペースは徐々に緩やかになるだろう」と述べた。

複数の財政省当局者によると、一部の地方政府は基本業務の維持と給与支払いに苦慮しているとしつつ、中央政府が地方向け交付金の強化に努めており、地方政府の負担は幾分軽減される見通しだという。

第１・四半期の歳出は５．７％減の５兆５２８０億元だった。

同四半期の税収は１６．４％減。一方、税以外の収入は０．１％増だった。増値税収入が２３．６％減、消費税収入が１６．４％減、法人税収入が１２．８％減だった。

複数の財政省当局者は、国内総生産（ＧＤＰ）比の年間財政赤字比率が拡大するのを容認する案を検討しているとしたが、詳細を明らかにしなかった。

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