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アマゾン、倉庫でサーモカメラ導入開始 従業員の素早い検温可能に

ロイター / 2020年4月20日 13時4分

 4月18日、米アマゾン・ドット・コムは倉庫従業員の新型コロナウイルス感染予防策として、発熱の疑いがある人を素早く検知できるサーモカメラの導入を開始した。写真は同社の発送センター。2019年12月撮影(2020年 ロイター/Lucas Jackson/File Photo)」

[18日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コム は倉庫従業員の新型コロナウイルス感染予防策として、発熱の疑いがある人を素早く検知できるサーモカメラの導入を開始した。複数の従業員がロイターに明らかにした。

アマゾンはこれまで、透明プラスチックのフェースガードを用い、体温計を従業員の額にかざして体温を測定していたが、測定者と測定対象の距離が近いなどの問題があった。

同社の米国内の倉庫のうち50カ所以上で従業員の新型コロナ感染が報告されており、一部の従業員が安全への懸念から職場放棄する事態となるほか、労働組合や議員らは同社に倉庫を閉鎖するよう求めてきた。

アマゾンは倉庫を閉鎖することなく従業員の感染拡大を抑える方法を模索するなか、サーモカメラの導入を決めたとみられる。

米国では大半の州が外出禁止令を出しているが、アマゾンによる商品配送は容認されている。一方、同社はフランスで、従業員が施設内での感染リスクについて抗議したことから、6カ所で発送センターを一時的に閉鎖した。

アマゾン以外でサーモカメラの採用を検討している米企業は食品のタイソン・フーズ や半導体のインテル など。

従業員やソーシャルメディアへの投稿によると、アマゾンは最近、ロサンゼルスとシアトルの近郊にある6カ所以上の倉庫でサーモカメラを設置した。1人の従業員によると、カメラで発熱が検知された場合、額にかざす体温計で2回目の測定を行うという。

サーモカメラはメーカーに注文が殺到している状況のため、アマゾンがどれだけ広範に導入できるかは不明。

同社は、一部の倉庫が体温測定を効率化するためのシステムを導入したと認め、従業員の健康と安全のために検温を行っているとした。

どのメーカーのカメラを使用しているかは明らかにしていない。シアトル近郊にある倉庫の従業員は、テキサス州に本拠を置く「インフレアド(赤外線の意味)カメラズ(ICI)」から供給を受けていると述べた。ICIの最高経営責任者(CEO)は取材に対し、肯定も否定もしなかった。

サーモカメラを手掛ける他の企業には英サーモテクニクスや米FLIR が含まれている。

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