20年度市中向け国債増発さらに5兆円超、総額152兆円後半に＝政府筋

　４月２０日、財務省は、市中向けの２０２０年度カレンダーベース国債発行額を１５２兆円台後半とする方針を固めた。写真はシンガポールで２０１７年６月撮影（２０２０年　ロイター／Thomas White）

［東京　２０日　ロイター］ - 財務省は、市中向けの２０２０年度カレンダーベース国債発行額を１５２兆円台後半とする方針を固めた。複数の政府筋が明らかにした。一律１０万円を給付する補正予算案の組み替えに併せ、７日に発表した計画額からさらに５兆円超上乗せする。

今回の見直しでは５年債や２年債、１年物と６カ月物の割引短期国債が増発対象となる。５年債と２年債、１年債は当初補正後から０．９兆円上乗せし、年度発行額はそれぞれ２４．６兆円、２７．６兆円、２７兆円となる。

７月の入札から１回あたりの発行額は５年債が２．１兆円、２年債と１年割引短期国債はそれぞれ２．４兆円となる。新たに計上した６カ月物も上積みする。

昨年末の２０年度当初案からは２４兆円規模の増発で、市中向けの発行総額は当初ベースでは１４年度以来６年ぶりの水準となる。２０日の概算閣議後に同省が発表する。

(山口貴也)