全米活動指数、3月は景気後退水準に落ち込み
ロイター / 2020年4月21日 1時43分
[ワシントン 20日 ロイター] - 米シカゴ連銀が20日発表した3月の全米活動指数はマイナス4.19と、景気後退を示す水準まで落ち込んだ。わずか数週間前まではすう勢を大幅に上回る水準だったが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の影響で広範な部門にわたり状況が急変した。2007ー09年の世界金融危機の際、19カ月間にわたり付けた過去最低水準に迫った。
シカゴ連銀は3月の全米活動指数が経済成長の急減速を示唆しているとの認識を示した。
全米活動指数は85分野の指標を一つにまとめている。3月は65分野が全体指数の下押し要因」となった。
2月はプラス0.06だった。3月は新型ウイルスの感染拡大を抑えるための事業閉鎖や外出自粛勧告で製造業生産が減り、雇用も落ち込んだ。
指数は0が、経済成長のすう勢(予測値)とほぼ一致していることを示す。
3月の落ち込みを受け、3カ月平均はマイナス1.47と、2月のマイナス0.2から低下。シカゴ連銀によるとマイナス0.7以下は、「景気後退の可能性が高い」とみなされる。
エコノミストや米連邦準備理事会(FRB)当局者は総じて、過去最長期間続いた米景気拡大が3月に終わったとみている。3月は、新型ウイルスの緊急事態を受け州当局、後に連邦当局が他者と約2メートルの距離をとる「ソーシャル・ディスタンシング」を勧告もしくは指示した。
今注目されていることは、景気低迷がいつまで続くかだ。新型ウイルスの感染拡大が制御された後、個人や企業が自信を持って通常の生活や事業に戻るまでにどのくらいかかるかが注視されている。
この記事に関連するニュース
-
米成長「小幅から緩やか」=FRB報告、今後6カ月は減速
時事通信 / 2024年7月18日 5時32分
-
物価2%の軌道に回帰、金融環境「かなり制約的」=シカゴ連銀総裁
ロイター / 2024年7月12日 7時50分
-
米9月利下げに「一歩前進」、労働市場が減速 円安から円高に転換するか?
トウシル / 2024年7月10日 16時0分
-
日経平均「再度の4万1000円突破」は十分に可能だ 「米国利下げ後ずれ」「中国減速」のリスクは?
東洋経済オンライン / 2024年7月1日 9時30分
-
米インフレの一段の低下想定、利下げへの扉開く=シカゴ連銀総裁
ロイター / 2024年6月24日 23時22分
ランキング
-
1TBS退職→Netflixと5年契約「50代P」選んだ道 「不適切にもほどがある」「俺の家の話」手掛けた
東洋経済オンライン / 2024年7月18日 12時30分
-
2半世紀も"主役"フロッピーディスクの栄枯盛衰 「なにそれ?」と知らない世代も増えてきた
東洋経済オンライン / 2024年7月19日 8時0分
-
3マクドナルド 約3割の店舗が営業停止 レジに障害
日テレNEWS NNN / 2024年7月19日 11時46分
-
4三菱UFJが首脳3人処分へ 報酬減額、情報無断共有で
共同通信 / 2024年7月18日 18時25分
-
5【速報】ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)でレジや店のシステムにトラブル 閉店する店も… JR西日本はHPやアプリで不具合
MBSニュース / 2024年7月19日 16時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください