米与野党上院議員、5000億ドルの州・地方政府向け支援策を提案

　米共和党のカシディ上院議員（ルイジアナ州）と民主党のメネンデス上院議員（ニュージャージー州）は２０日、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受ける州政府や地方自治体に対する５０００億ドルの支援策を提案した。写真は記者の質問に答えるカシディ議員。２月、ワシントンで撮影（ロイター　２０２０年/Aaron P. Bernstein）

［ワシントン　２０日　ロイター］ - 米共和党のカシディ上院議員（ルイジアナ州）と民主党のメネンデス上院議員（ニュージャージー州）は２０日、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受ける州政府や地方自治体に対する５０００億ドルの支援策を提案した。

議会は現在、中小企業向け追加支援を柱とした法案での合意に向けて取り組んでいるが、この法案に州・地方政府向け支援は盛り込まれない見通しだ。

カシディ議員は記者団との電話会見で「現在議会で検討されている法案に州・地方政府向け支援は含まれない。しかし、打撃がどの程度かまだ分からないことを踏まえると、それはむしろ理にかなっている」と述べた。

両議員は、州・地方政府向け支援に関する自身らの法案について、最も支援を必要とする地域に資金が行き渡るよう、州の人口や感染状況、歳入の落ち込みに基づいて資金を配分するものだと説明した。

ルイジアナ、ニュージャージー両州では、新型コロナの感染拡大が深刻となっている。

民主、共和両党は、中小企業のほか病院向けの資金なども加えた追加支援策の詳細を協議しており、法案の規模は４５００億ドルを超える可能性がある。

市民の外出自粛や企業の休業が続く中、全米各地の州知事や地方自治体当局者は、基本的なサービス提供に必要な資金を確保するため、連邦政府に追加の財政支援を求めている。