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EU側の貿易協定案、「比較的質が低い」 英交渉責任者が批判

ロイター / 2020年5月20日 12時46分

 5月19日、英国と欧州連合(EU)の自由貿易交渉(FTA)を巡り、英側の交渉責任者デービッド・フロスト氏(写真左)はEUのバルニエ首席交渉官(写真右)に宛てた書簡で、EUが英国に提案している協定は「比較的質が低い」と批判した。3月に代表撮影(2020年 ロイター/Oliver Hoslet/Pool via REUTERS)

[ロンドン 19日 ロイター] - 英国と欧州連合(EU)の自由貿易交渉(FTA)を巡り、英側の交渉責任者デービッド・フロスト氏はEUのバルニエ首席交渉官に宛てた書簡で、EUが英国に提案している協定は「比較的質が低い」と批判した。

英国は1月末にEUを離脱し、EUとのFTA締結を目指しているが、これまでのところ進展はない。

英政府は19日、英側の協定草案を公表した。EUとの間では草案をすでに共有しているが、「交渉に建設的な寄与」をもたらすため公表を決めたという。

草案と併せて公表された書簡の中でフロスト氏は、EUが他国と結んだ最近の貿易協定を英国は先例として参照したと説明した。EU側は、英国とEUの地理的な近さを踏まえると、より包括的な合意が必要だと主張している。

フロスト氏はこれについて、「EUが緊密な経済パートナーとの質の高い合意を早期に妥結する代わりに、さまざまな分野で前例のないバランスを欠いた追加条項を合意の前提条件とする立場を崩していないことは理解に苦しむ」と批判した。

その上で「EUが提案しているのは緊密な経済パートナー間の公平な自由貿易関係ではなく、英国の法律や制度に対するEUの前例のない監督を伴う比較的質の低い貿易協定だ」と指摘した。

一方で、早期の合意成立は「非常に容易」だと引き続き確信しているとも記した。

双方は6月末までに協議の進展状況を見極め、移行期間を今年末以降まで延長するかどうか判断する必要があるが、英側はこれまで、延長に否定的な立場を示している。

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