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HSBC、ウェルスマネジメント資産額2桁増達成へ 3年間にアジアで

ロイター / 2020年5月20日 14時26分

 5月20日、英金融大手HSBCホールディングスは、最近統合したウェルスマネジメント事業の運用資産額が今後3年間にアジア太平洋地域で2桁の伸びを達成する見通しだ。写真はニューヨークで昨年8月撮影(2020年 ロイター/Brendan McDermid)

[香港 20日 ロイター] - 英金融大手HSBCホールディングス は、最近統合したウェルスマネジメント事業の運用資産額が今後3年間にアジア太平洋地域で2桁の伸びを達成する見通しだ。同事業の地域責任者がロイターに明らかにした。

HSBCは2月、抜本的な戦略見直しの一環として、グローバルプライベートバンキング部門とリテールバンキング・ウェルスマネジメントビジネス部門を統合し、新たなウェルスマネジメント事業部門を発足させる計画を発表した。

5月1日に発足した同部門の運用資産額は世界全体で約1兆3000億ドル。急速に拡大しているマス富裕層の顧客基盤を中心にアジアが半分近くを占める。

ウェルス・アンド・パーソナルバンキング部門のアジア太平洋地域責任者、グレッグ・ヒングストン氏は、同地域で中長期的に業界トップを目指し、100万ドル超の投資可能資産を保有する顧客に照準を絞る計画だと述べた。

第1・四半期のリテールバンキング・ウェルスマネジメントビジネス部門の運用資産額は前年同期比6%増の4800億ドル、プライベートバンキング部門の運用資産額は同2%減の3290億ドルだった。

ヒングストン氏はまた、新型コロナウイルスの感染拡大により通常の取引・銀行業務に支障が出たものの、ウェルスマネジメント事業の顧客の間でデジタル技術の利用が拡大したと指摘した。

同社最大の市場である香港では第1・四半期に、これらの顧客によるデジタル技術を通じた外国為替取引高の月間平均が65%、株式取引高が63%、それぞれ増加したという。

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