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英CPI、4月は前年比+0.8%で16年8月以来の低い伸び 封鎖が響く

ロイター / 2020年5月20日 17時26分

 5月20日、英国立統計局(ONS)が発表した4月の消費者物価指数(CPI)の前年比上昇率は0.8%となり、3月の1.5%から大幅に減速して2016年8月以来の低水準を記録した。写真はロンドンで14日撮影(2020年 ロイター/Henry Nicholls)

[ロンドン 20日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が発表した4月の消費者物価指数(CPI)の前年比上昇率は0.8%となり、3月の1.5%から大幅に減速して2016年8月以来の低水準を記録した。

新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するための封鎖措置を受けて小売業者が値下げに動いたほか、石油価格の急落や水道・電気料金の低下も影響した。

ロイター調査によるエコノミスト予想は0.9%だった。

前月比では0.2%低下した。

イングランド銀行(英中銀)は、インフレ率が今後数カ月間、1%を下回る可能性があるとしている。ブロードベント副総裁は、年末あたりにゼロ%を下回る可能性を指摘したが、それを機に長期のデフレ局面に入るとはみていない。

ONSは今月、封鎖措置で各品目の価格データの収集に支障が出ておりインフレ指標にぶれが生じる可能性があると説明していた。

4月は、光熱費、ガソリンを含む輸送費、衣料、靴の価格下落がCPIを押し下げた。外出禁止で打撃を受けた衣料小売りは値下げを強化したことが背景。

一方、ビデオゲーム機やゲームソフト、盤上ゲーム、玩具、生鮮食品はCPIを押し上げた。

エネルギー、食品、アルコール、たばこを除外したコアインフレ率は前年比1.5%上昇で前月とほぼ変わらず。

小売物価指数は前年比1.5%上昇で、前月(2.6%上昇)から減速した。

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