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パナソニック、米ソフト会社に20%出資 自動発注など支援

ロイター / 2020年5月20日 20時44分

パナソニック<6752.T>は20日、米ソフトウェア企業のブルーヨンダーの株式20%を取得すると発表した。写真は1月7日、米ネバダ州ラスベガスで開かれた家電見本市で撮影(2020年 ロイター/Steve Marcus)

[東京 20日 ロイター] - パナソニック<6752.T>は20日、米ソフトウェア企業のブルーヨンダーの株式20%を取得すると発表した。取得金額は8億ドル(約860億円)。パナソニックのIoT(モノのインターネット)デバイスなどのハードとブルーヨンダーのソフトを組み合わせ、発注の自動化などサプライチェーン向けソリューションを提供する。

両社は昨年、日本市場向けのサービス強化に向けて合弁会社を設立していた。今回の出資を通じ、世界市場向けに共同開発などを進める。パナソニックは取締役会の9議席のうち1議席を得る。パナソニックの21年3月期業績への重要な影響はない。

パナソニックのカメラやセンサーなどで捉えた現場などのデータを、ブルーヨンダーの人工知能(AI)プラットフォームでリアルタイムに解析し、需要・供給、人的リソースの運用オペレーションを自動化する。英スーパーマーケットのケースでは、99%の食料品の発注を自動化し、30%の欠品が改善されたという。

パナソニックのコネクティッドソリューションズ社の原田秀昭上席副社長は「サプライチェーンは新型コロナウイルスの影響がある中で改革待ったなし。顧客の期待は大きく、われわれのビジネス規模も飛躍的に(拡大が)期待できる」と述べた。ブルーヨンダーは、コロナ影響を加味したソリューションの商談を進めているという。

原田氏は「サブスクリプションやコンサルティングといった当社にない能力をまず勉強することが、事業規模や販売金額以上に大きい」と協業・出資の意義を説明し「組織能力の強化が最終的にビジネス拡大につながる」と述べた。

ブルーヨンダーの株式は、ニューマウンテンキャピタルとブラックストーンが過半数を保有する。ニューマウンテンは当初から保有する株式の過半以上を引き続き保有し、ブラックストーンは今回の取引で株式を売却しない。

*内容を追加しました。

(平田紀之)

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