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米大統領、コロナ血漿療法を推奨 緊急使用許可保留には政治的動機と主張

ロイター / 2020年8月20日 14時25分

 8月19日、トランプ米大統領(写真)は、新型コロナウイルス感染症の治療に回復期の新型コロナ患者の血漿を使用することを強く推奨した。写真はワシントンで撮影(2020年 ロイター/Tom Brenne)

[ワシントン 19日 ロイター] - トランプ米大統領は19日、新型コロナウイルス感染症の治療に回復期の新型コロナ患者の血漿を使用することを強く推奨した。同時に、米食品医薬品局(FDA)がこの血漿療法の緊急使用許可手続きを保留したとの報道について、政治的動機による可能性を指摘した。

コロナ感染症から回復した患者の血漿には抗体が含まれ、この血漿を患者に投与する療法は注目されている。

だが、米紙ニューヨーク・タイムズは19日、この血漿療法について、裏づけデータが不十分との指摘を受け、FDAが緊急許可手続きを保留したと報じた。

トランプ大統領は会見で、血漿療法について「素晴らしい話を聞いている」と発言。

FDAによる同療法の緊急使用許可手続き保留については「政治的な判断があった可能性がある」とし、「11月3日(の大統領選)よりも後に事を先延ばししたい人はたくさんいる」と語った。

大統領はさらに、「血漿療法の成功率は50%以上と聞いた。死者は増えており、良い療法は承認するべきだ。FDA当局者からは良い療法だと聞いている」と続けた。

FDAはコメント要請に応じていない。

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