アイルランド、厳しい行動規制導入へ 21日から6週間
ロイター / 2020年10月20日 11時14分
アイルランドのマーティン首相は19日、新型コロナウイルス感染拡大抑制のため、21日午前0時から6週間にわたり、行動規制レベルを最高の5に引き上げると発表した。資料写真、ダブリンで5月撮影(2020年 ロイター/Clodagh Kilcoyne)
[ダブリン 19日 ロイター] - アイルランドのマーティン首相は19日、新型コロナウイルス感染拡大抑制のため、21日午前0時から6週間にわたり、行動規制レベルを最高の5に引き上げると発表した。
欧州で最も厳しい水準の規制で、必要不可欠でない小売店を閉鎖し、レストランとパブの営業を持ち帰りのみに限定、国民の自宅からの移動可能距離を5キロ以内に制限する。
アイルランドは、先の感染第1波の際に欧州で最長級のロックダウン(都市封鎖)を実施。その後も極めて慎重に規制を緩和しており、ダブリンで飲料のみを提供するパブは、感染の再拡大で規制が強化されるまでに再開がかなわなかった。
今回の規制では、学校は継続されるほか、建設など必要不可欠な業種は業務を継続できる。またホテルは、必要不可欠な業種の労働者の利用がある場合に限り、営業が許可される。
首相はテレビ中継された演説で、「今後数週間に重大な状況が生じる可能性があまりにも強く示されている」と語った。2週間前、首相は、当時予想外とされた医療専門家らによる規制レベル5への引き上げ勧告を、政府として初めて却下していた。
また首相は、12月1日までに規制レベルを3に戻すことを目指しているとした。レベル3では、全小売店の再開が許可されるほか、レストランは定員15人を上限に屋外での営業が可能になる。ただ、そうなった場合でも、2021年に再度ロックダウンに踏み切る可能性は排除できないだろうと付け加えた。
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