英CPI、12月は前年比+0.6%に加速 航空運賃などが上昇
ロイター / 2021年1月20日 18時33分
[ロンドン 20日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が発表した2020年12月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比プラス0.6%となり、前月のプラス0.3%から加速した。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う移動制限が一時緩和されたことを受けて、航空運賃や船賃が上がったほか、国際原油価格の上昇で燃料価格も値上がりした。
ロイターがまとめたエコノミスト予想はプラス0.5%だった。
英国のインフレ率は2019年半ば以降、イングランド銀行(中央銀行)の目標である2%を下回っており、新型コロナの感染拡大でゼロに近づいていた。
イコールズ・グループのエコノミスト、ジェレミー・トムソンクック氏は「今年はインフレ率が昨年よりもはるかに大きな話題になるだろう」とし「欧州連合(EU)離脱と新型コロナが、企業とサプライチェーンを大きく圧迫する要因になっている」と述べた。
ONSによると、12月は航空運賃や船賃の上昇で、輸送サービス価格が最大の物価押し上げ要因となった。
ガソリン価格は12月に1リットル当たり1.5ペンス上昇。衣料・履物も前年同月とは異なり上昇し、物価押し上げに寄与した。
先週発表されたロイターのエコノミスト調査によると、インフレ率は今年末までに中銀の目標近くに上昇すると予想。キャピタル・エコノミクスなどが上昇率が2.5%に達するとの見方も出ている。
ただ、英経済がパンデミック前より約10%縮小していることから、中銀に早期の利上げ開始を促す圧力は乏しいとみられている。
パンテオン・マクロエコノミクスのエコノミスト、サミュエル・トゥーム氏は、4月に予定されている政府の雇用支援制度終了後は失業率が上昇し、国内インフレ圧力を抑えると予想。英中銀が向こう2年以内の利上げ見通しに言及する必要は生じないと指摘した。
統計局によると、昨年12月の生産者物価産出指数は前年比0.4%低下で、3月以来の小幅な低下にとどまった。コア産出指数は前年比1.2%上昇で2019年9月以来の大幅な上昇を記録した。
*内容を追加して再送します。
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