米小売業界の労組、アマゾン拠点の労組結成否決で異議申し立て
ロイター / 2021年4月20日 9時23分
4月19日、 米アマゾン・ドット・コムがアラバマ州で運営する物流倉庫で労働組合の結成を目指す小売業界の労組「RWDSU」は、従業員から労組結成に必要な票が集まらずに否決となった今月の投票結果に対し、正式に異議を申し立てた。アラバマ州ベッセマーのアマゾン物流施設で3月撮影(2021年 ロイター/Dustin Chambers)
[19日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コムがアラバマ州で運営する物流倉庫で労働組合の結成を目指す小売業界の労組「RWDSU」は、従業員から労組結成に必要な票が集まらずに否決となった今月の投票結果に対し、正式に異議を申し立てた。
RWDSUは全米労働関係委員会(NLRB)への申し立てで、アマゾン側が従業員に対し、RWDSUに加われば同倉庫を閉鎖すると脅し、労組結成で団体交渉権を持つ従業員の75%を解雇することになると警告する電子メールを送ったと主張。投票結果を無効にするよう求めた。アマゾンにとって米国で初となる労組結成の是非について、従業員の「自由意志による選択」を同社が妨害したとした。
ロイターはアマゾン側が送ったとされる電子メールや、RWDSUの主張の真偽を確認できていない。
9日に判明した投票結果は、労組結成反対票が賛成票の2倍以上に達した。
アマゾンはロイターの取材に対し、労組結成に賛成した従業員は全体の16%未満にとどまったと指摘。RWDSUは「従業員の選択を受け入れずに、自らの目的を果たすために事実をゆがめ続ける決意のようだ」と批判した。
RWDSUはNLRBの地域担当責任者に、異議申し立てに関する聴聞会を開くよう求めている。物流倉庫に設置された投票箱についても、従業員の投票に関する情報を漏洩させた可能性があるとしている。
アマゾンは、投票箱は米郵政公社が設置し、テントで覆われていたため、従業員は職場という便利な場所でプライバシーを守りながら投票できたとの見解を示した。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1だからTSMCも日本にどんどん投資している…日本の半導体業界悲願の「シェア世界一奪還」を可能にする超技術
プレジデントオンライン / 2024年8月26日 9時15分
-
2「職場のパワハラ人材」容易に解雇できないワケ 人事を悩ます「パワハラか、パワハラ未満か」
東洋経済オンライン / 2024年8月26日 8時0分
-
3開業1周年「宇都宮ライトレール」の未来と課題 利用者多く延伸にらむが、足りないインフラも
東洋経済オンライン / 2024年8月26日 7時30分
-
4ミドルの採用、競争が激化 苦戦する企業の「3つの共通項」とは
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年8月26日 7時25分
-
5企業のデータ活用「人材の社内育成と産学連携を」 国内初データサイエンス学部の滋賀大学長に聞く
東洋経済オンライン / 2024年8月26日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください