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米当局、オミクロン株急拡大に警鐘 大統領が21日演説

ロイター / 2021年12月20日 12時4分

新型コロナウイルスのオミクロン株が米国で近く主流化すると懸念される中、米保健当局は19日、クリスマス・年末の休暇シーズンに旅行を計画している国民にワクチンの追加接種(ブースター)やマスク着用、慎重な行動の必要性を訴えた。写真はファウチ首席医療顧問、1日撮影(2021年 ロイター/Kevin Lamarque)

[ワシントン 19日 ロイター] - 新型コロナウイルスのオミクロン株が米国で近く主流化すると懸念される中、米保健当局は19日、クリスマス・年末の休暇シーズンに旅行を計画している国民にワクチンの追加接種(ブースター)やマスク着用、慎重な行動の必要性を訴えた。

米議会では上院民主党のウォーレン、ブッカー両議員が同日、コロナ検査で陽性と判定されたと発表した。症状は軽いとした。ウォーレン氏はツイッターで、ワクチン接種とブースターを済ませているため「重症化から守られている」と強調した。

米国立衛生研究所(NIH)のフランシス・コリンズ所長はCBSの番組で、オミクロン株の感染者数は今後2週間で急増すると予想。米国人の6割がブースターの対象なのに受けていないと指摘し、「今週こそ受けるべきで、待たないでほしい」と語り掛けた。

バイデン政権のファウチ首席医療顧問はNBCの番組で、オミクロン株が「世界で猛威を振るっている」と指摘。CNNの番組では、米国の一部地域ではコロナウイルスのゲノム解析の50%でオミクロン株が検出されたとし、「つまり主流化するということだ」と述べた。

オミクロン株の感染は米50州のうち43州に広がっている。

ニューヨーク(NY)州のホークル知事は19日、ツイッターで、18日に確認された州のコロナ新規感染者数は2万2478人と、3日連続で過去最多を更新したと明らかにした。NY市が半数以上を占めた。

コロラド州のポリス知事はNBCの番組で、州のワクチン接種完了者の定義を2回接種から3回に変更することを検討していると明らかにした。

<大統領が21日演説>

バイデン大統領は21日に、コロナ感染者の増加について演説し、改めて国民に2回のワクチンとブースターを接種するよう訴える見通し。

ファウチ氏によると、バイデン政権は検査の拡充にも力を入れる。「希望者は誰でも検査を受けられるようにする必要がある」とした。

一方、ファウチ、コリンズ両氏とも、ワクチン接種完了者に旅行の自粛を要請することはしなかったが、空港や飛行機の機内、電車・バスの中で常にマスクを着用するよう呼び掛けた。

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