ブラジルの課題は貧困削減、財政規律は二の次=ルラ氏
ロイター / 2022年1月20日 9時32分
1月19日、10月のブラジル大統領選でボルソナロ大統領の支持率を上回っているルラ元大統領(写真)は、ブラジルは財政規律よりも貧困減少と平等を優先課題にすべきとの見解を示した。サンパウロで2021年12月撮影(2022年 ロイター/Amanda Perobelli)
[サンパウロ 19日 ロイター] - 10月のブラジル大統領選でボルソナロ大統領の支持率を上回っているルラ元大統領(76)は19日、ブラジルは財政規律よりも貧困減少と平等を優先課題にすべきとの見解を示した。
ルラ氏は記者会見で、憲法が定める支出上限を犠牲にしてでも、社会保障のための予算を拡大しなければならないと指摘。「支出上限でなく不平等を優先課題としなければならない。貧困者を予算で支援し、富裕者に課税しなければならない」と述べ、企業の利益と配当への課税を支持する労働党の立場に言及した。
ルラ氏は2003─10年に大統領を務め、当時推進した社会保障政策により数百万人が貧困を脱した。収賄罪で有罪判決を受け投獄されたが、後に判決が無効となり再選出馬が可能となった。
大統領選では右派のボルソナロ氏との一騎打ちが予想されているが、双方とも正式に立候補を表明していない。
この記事に関連するニュース
ランキング
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください