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プーチン氏が制圧地マリウポリ訪問、ICC逮捕状意に介さない姿勢強調か

ロイター / 2023年3月20日 9時39分

 ロシアのプーチン大統領が3月18日、ウクライナ東部ドネツク州のマリウポリを訪れた。画像はクレムリンが提供した動画より(2023年 ロイター)

[19日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領が18日、ウクライナ東部ドネツク州のマリウポリを訪れた。国営テレビの映像によると、プーチン氏が市内を視察して回り、住民らと懇談したり、復興作業を担当するフスルニン副首相から説明を受けたりした様子だ。

17日には国際刑事裁判所(ICC)がプーチン氏に対して、ウクライナからの子ども連れ去りに関与した戦争犯罪の容疑で逮捕状を出している。その直後にロシアが制圧したマリウポリをプーチン氏が訪問する光景を公開することで、ロシア側が国際社会の批判やICCの措置を無視するとともに、確実に現地を実効支配している姿勢を示したとも言えそうだ。

またプーチン氏がロシアによるウクライナ領内の制圧地域に足を踏み入れたのは今回が初めて。ウクライナのゼレンスキー大統領はこれまで何度も前線を訪れて兵士らの士気を鼓舞してきたが、プーチン氏はほとんど大統領府に閉じこもって軍事作戦を統括してきた。

マリウポリは、戦争序盤の激戦地の1つ。ロシア側が、子供を含む民間人が避難していた劇場を爆撃して多数の犠牲者を生んだことでも知られる。

ウクライナの大統領側近の1人はツイッターに「犯罪者は犯行現場に戻るのが常だ」と書き込み、今回のプーチン氏の行動を痛烈に非難した。 

*動画を付けて再送します

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